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生活習慣病の相談室

SEIKATSU HELP CENTER

「生活習慣病の相談室」について

健診で「血圧が高い」「コレステロールが高い」「血糖値が高め」と書かれても、体調に変化がなければ、すぐに受診すべきか迷う方は少なくありません。仕事が忙しく、再検査の案内を後回しにしているうちに、数か月たってしまうこともよくあります。

しかし、生活習慣病は自覚症状が乏しいまま進み、将来の脳卒中、心筋梗塞、腎機能低下などのリスクにつながることがあります。大切なのは、健診結果をきっかけに現状を正しく評価し、必要なら早めに対策を始めることです。

このページでは、総合内科専門医の立場から、健診で異常値を指摘された方が最初に知っておきたい疑問にFAQ形式でお答えします。渋谷・代官山エリアで、血圧・脂質・血糖の相談先を探している方は、受診の目安としてご活用ください。

【ご予約がなくても受診できます】※予約優先制のため、混雑時はお待ちいただくことがあります。

生活習慣病外来

生活習慣病とはどのような病気ですか?

生活習慣病とは、食事、運動、体重、飲酒、喫煙、睡眠、ストレスなどの積み重ねが発症や進行に関わる病気の総称です。代表的なものが高血圧、糖尿病、脂質異常症で、いずれも健診で初めて異常を指摘されることが少なくありません。これらは別々の病気に見えて、内臓脂肪の増加やインスリン抵抗性、血管への慢性的な負担といった共通の背景を持つことが多く、ひとつ異常がある方では複数が重なって見つかることもあります。

問題は、初期にはほとんど症状がないことです。血圧が高くても、コレステロールが高くても、血糖値が少し上がっていても、日常生活では気づきにくい一方で、血管や心臓、腎臓、脳には少しずつ負担が蓄積します。その結果、将来の脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などにつながることがあります。生活習慣病の診療は、数値だけを見るのではなく、その方の年齢、体格、家族歴、喫煙歴、生活背景を含めて総合的にリスクを評価し、早めに軌道修正していくことが大切です。

健診で血圧・コレステロール・血糖値に異常を指摘されました。受診したほうがよいですか?

はい、まずは一度ご相談いただくことをお勧めします。大切なのは、健診の基準値と病気の診断基準は同じではないという点です。健診では、将来の病気を早めに拾い上げるために、治療開始の基準より厳しめに「要注意」と判定されることがあります。つまり、健診で異常と書かれていても、すぐに病気と確定するとは限りませんが、逆に「様子見でよい」と自己判断してよいとも限りません。

たとえば高血圧の診断基準は、診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上です。脂質異常症はLDLコレステロール140mg/dL以上、中性脂肪150mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満のいずれかで診断されます。糖尿病はHbA1c 6.5%以上、空腹時血糖126mg/dL以上が診断の目安です。健診でこれらに近い値や超える値が出た場合、再測定や追加検査で確認する意味があります。特に、血圧が160/100mmHg以上、HbA1cが6.5%以上、空腹時血糖126mg/dL以上、LDLコレステロールが明らかに高値の場合は、先延ばしせず早めの受診が望まれます。まず結果を持参し、現在地を整理することが第一歩です。

症状が何もないのに、本当に治療が必要なのですか?

生活習慣病で治療が重要なのは、症状が出る前から臓器への負担が進むためです。高血圧では、頭痛やめまいがなくても、心臓は強い圧にさらされ、血管の壁は傷みやすくなります。糖尿病では、のどの渇きや多尿がなくても、高血糖が長く続くことで細い血管や神経、腎臓、網膜に影響が及ぶことがあります。脂質異常症も同様で、痛みがなくても動脈硬化が進み、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞として見つかることがあります。

つまり、症状の有無は重症度と必ずしも一致しません。むしろ、症状がない今の段階こそ、生活習慣の見直しや必要な治療で将来のリスクを下げやすい時期です。治療といっても、すぐに全員が薬を始めるわけではありません。まずは家庭血圧の確認、再検査、食事や運動の評価、合併症や危険因子の確認を行い、その結果を踏まえて方針を決めます。「何もつらくないから大丈夫」ではなく、「症状がない今のうちに整える」という考え方が、生活習慣病では非常に重要です。

薬を飲み始めたら一生やめられないと聞きました。本当ですか?

「一度始めたら必ず一生続く」とは言い切れません。実際には、体重減少、減塩、運動習慣の定着、飲酒量の見直しなどで数値が安定し、医師の判断のもとで減量や中止を検討できる方もいます。特に、比較的早い段階で見つかり、内臓脂肪の減少や生活パターンの改善がうまく進んだ場合は、薬の必要量が下がることがあります。

一方で、すべての方が薬をやめられるわけではありません。もともとの体質、年齢、家族歴、動脈硬化の進み具合、糖尿病や腎臓病などの合併、健診値の高さによっては、生活習慣の改善だけでは十分でないことがあります。また、自己判断で中断すると、血圧や血糖、脂質が再び悪化し、気づかないうちにリスクが高まるおそれがあります。大切なのは「薬を飲むか、飲まないか」を感情的に決めることではなく、今の体の状態に対して何が安全で妥当かを見極めることです。当院では、必要最小限を意識しながら、生活習慣の改善余地も含めて治療方針をご相談します。

薬なしで生活習慣の改善だけで治すことはできますか?

軽症の段階や、合併症リスクが高くない段階では、生活習慣の改善が第一選択になることは少なくありません。たとえば高血圧では、減塩、体重減少、運動、節酒を組み合わせることで、収縮期血圧が数mmHgから10mmHg前後下がることがあります。体重も、もとの体重の3〜5%程度を減らすだけで血圧や血糖、中性脂肪が改善する方は珍しくありません。脂質異常症でも、食事内容の見直しや体重管理でLDLコレステロールが10〜20mg/dL程度下がることがあります。

糖尿病や血糖高値でも、食事と運動、減量によってHbA1cが0.3〜1.0%程度改善することがあります。ただし、改善幅には個人差があり、開始時の数値、膵臓の働き、体重、継続できる生活習慣によって変わります。HbA1cが高い、空腹時血糖が明らかに高い、血圧が高値で持続する、LDLコレステロールが高く心血管リスクも高い、といった場合は、生活習慣の改善と並行して薬物療法を検討するほうが安全なこともあります。大切なのは「薬か生活改善か」の二者択一ではなく、どの組み合わせが適切かを数値と背景から判断することです。

高血圧・糖尿病・脂質異常症を同時に診てもらえますか?

はい、生活習慣病外来では高血圧、糖尿病、脂質異常症をまとめて評価し、必要に応じて同時に診療します。実際には、これらの異常は別々に起きるよりも、体重増加、内臓脂肪蓄積、運動不足、食習慣、睡眠不足などを背景に重なって見つかることが多くあります。腹囲、血圧、血糖、脂質の異常が組み合わさる状態はメタボリックシンドロームとも関係し、単独の異常よりも動脈硬化リスクを高めます。

そのため、血圧だけ、血糖だけを切り離して見るのでは十分でないことがあります。たとえば、血圧は軽度でも糖尿病や喫煙が重なると心血管リスクは上がりますし、脂質異常症があれば治療目標の考え方も変わります。総合内科専門医の役割は、数値を個別に追うだけでなく、全身のリスクを一枚の地図として整理することです。当院でも、健診結果や生活背景を踏まえて、必要な検査を追加し、生活習慣の指導から薬物療法の調整まで一貫してご相談いただけます。複数科を受診する前に、まず全体像を把握したい方にも向いています。

健康診断の結果だけ持って受診してもいいですか?

はい、健診結果は初診時に非常に有用な情報ですので、ぜひお持ちください。血圧、LDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、血糖、HbA1c、肝機能、腎機能、尿所見、体重変化などを一覧で確認できるため、どの異常が今回初めてなのか、以前から続いているのかを把握しやすくなります。過去数年分があれば、変化のスピードも判断できます。

初診では、まず健診結果をもとに現在の課題を整理し、症状の有無、既往歴、家族歴、服薬状況、飲酒や喫煙、食事内容、運動習慣などを伺います。そのうえで、必要に応じて診察室血圧の再評価、追加の血液検査、尿検査、心電図、家庭血圧の記録依頼などを行います。健診だけでは「本当に治療が必要な状態か」「どの病気として考えるべきか」がまだ確定しないことも多いため、結果を持参していただくこと自体が、無駄ではなく診断の近道になります。紹介状がなくても構いませんが、現在飲んでいる薬やお薬手帳があればあわせてご持参ください。

受診の流れを教えてください。

まずWeb予約をご利用いただくとスムーズです。受診前に健診結果をお手元にご用意いただき、Web問診では、今回指摘された数値、既往歴、服薬、アレルギー、生活習慣、気になる症状などを確認します。初診当日は、内容に応じて診察室血圧の測定、身体診察、必要な血液検査や尿検査を行い、健診結果だけでは判断しにくい点を補います。

当日の時点で分かる範囲を説明し、後日または同日説明可能な結果について、現在の状態と今後の方針を整理します。治療方針は、生活習慣の改善を中心に進めるのか、家庭血圧の記録を見ながら経過観察するのか、薬物療法を併用するのかを、数値と全身リスクに基づいて一緒に決めていきます。その後は、必要に応じて継続フォローを行い、血圧、血糖、脂質の変化や副作用の有無を確認しながら調整します。健診で異常を指摘された直後の「何から始めればよいか分からない」という段階からご相談いただけます。

生活習慣病は総合内科専門医に相談を

高血圧・脂質異常症・糖尿病といった疾患は、早期から適切に介入することで将来的な合併症リスクを大きく低減できることが知られています。

当院では、単に数値を下げることだけを目的とするのではなく、日々の生活習慣や価値観も踏まえた無理のない治療継続を重視しています。必要に応じて最新のガイドラインに基づいた薬物療法を行うとともに、食事・運動・睡眠などの生活指導も丁寧にサポートいたします。

「健診で異常を指摘されたがどうしたらよいかわからない」「治療を始めるべきか迷っている」「現在の治療でよいのか不安がある」など、どのような段階でもご相談いただけます。生活習慣病は長く付き合っていく疾患だからこそ、安心して相談できる身近なパートナーでありたいと考えています。

気になる症状や検査結果がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

監修医師

監修医師

斎藤 史武なみきばしクリニック医師/医学博士

総合内科専門医・呼吸器専門医・アレルギー専門医

最新のエビデンスに基づき専門医の視点で監修されています。

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