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睡眠時無呼吸症候群

公開日:2025-06-05 最終更新日:2025-06-09

あてはまることはありませんか?

睡眠時無呼吸症候群があるかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気ですか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まってしまったり非常に弱くなってしまうことで、体に様々な不調や悪影響を及ぼす病気です。原因によって大きくふたつ、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)に分けられます。

一般的に睡眠時無呼吸症候群と言うとOSASのことを指すことが多く、ここではOSASを中心に取り上げますが、心不全などの基礎疾患に合併して起こるCSASも決して珍しい病気ではありません。

OSASは、質の良い睡眠がとれないことから、日中の眠気や集中力の低下といった自覚症状の原因になります。また、自覚症状の有無に関わらず、高血圧の原因となったり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることが知られており、自覚症状などから病気が疑われた場合には検査を行い、診断されれば適切な治療を行うことが勧められます。


どうして睡眠時無呼吸症候群になってしまうのですか?

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、文字通り、空気の通り道が閉塞(狭くなったり塞がったりすること)してしまうことで起こります。生まれつきの形、肥満による形の変化、加齢による形の変化、などに加えて、睡眠に入ると形を支える筋肉の緊張が緩むことや、息を吸い込むことでさらに変形することで、無呼吸が起こることが分かっています。

これらのいくつかの危険因子の中で一番重要なものは「肥満」です。また性差もあり、女性よりも男性に起こりやすいことが知られています。


睡眠時無呼吸症候群はどのように診断するのですか?

睡眠時無呼吸症候群と関係する症状として、日中の眠気、いびき、睡眠中の窒息感(息が詰まる感じ)、などがあげられます。また、同居の家族らから睡眠中に呼吸が中断していることを指摘されて受診する方も多くいらっしゃいます。

これらの症状などで睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合には、検査を行います。

代表的な検査は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG:ポリソムノグラフィー)と言って通常は1泊2日の入院で行い、就寝前に各種モニターを装着して、口・鼻の気流、脳波、酸素飽和度、心電図、胸郭の動き、などを測定します。それらの結果から、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数や、それによって酸素不足になっている時間帯がどのくらいあるのか、などを確認します。

基礎疾患がなく中等症から重症が予想される場合には、つけるモニターの種類が少ない、簡易検査を行うこともあります。得られる情報は少なくなりますが、入院をせずに自宅で自分で装着しての検査が可能です。

無呼吸(+低呼吸)の回数が1時間あたり5回以上で、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。実際にはCPAP治療の導入が保険適応となる、1時間あたり20回以上(簡易検査なら40回以上)かどうかが大きな問題となります。


睡眠時無呼吸症候群はどのように治療するのですか?

治療の目的は、自覚症状の軽減と、高血圧・心筋梗塞・脳卒中などの合併症のリスク低下です。

睡眠時無呼吸症候群の治療の中心はCPAP(持続陽圧換気療法:Continuos Positive Airway Pressure)です。

鼻にマスクを装着して、機械のスイッチを入れてから眠ります。マスクには空気が送り込まれて、その圧で狭くなっている空気の通り道を押し広げ、呼吸が止まってしまうのを防ぐという仕組みです。治療を始めたばかりの時期は、空気の勢いによる違和感を感じる方もいらっしゃいますが、治療の効果は非常に高く、止めないでしばらく続けることが大切です。

軽症のためCPAPの適応とならない場合や、どうしてもCPAPが合わずに継続できない場合には、 OA(口腔内装置:Oral Appliance)と呼ばれるマウスピースを装着することも効果が期待できます。こちらは歯科での取り扱いとなるため、診断した医師からの診療情報提供が必要となります。

その他、一般的な治療として、減量が勧められます。CPAPは、高血圧に対しての降圧剤のように、使用している間は効果がありますが、中止するとまたもとの状態に戻ってしまうことがほとんどです。減量によって肥満が解消されると、睡眠時無呼吸症候群が軽減することも期待されます。

おわりに

睡眠時無呼吸症候群は、ただ「日中眠くなる病気」というわけではなく、心筋梗塞や脳卒中といった怖い病気のリスクが高くなってしまう怖い病気です。日中の眠気のある方、ご家族から「寝ているとき呼吸が止まっていることがある」と言われたことがある方、など、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、ご相談ください。


参考

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020

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